不妊治療の体験談⑥:採卵➕胚移植

いろんな表情のたまご 採卵(一回目)➕胚移植

2.採卵(一回目)➕胚移植(1回目)

採卵(一回目)

体外受精に入る前に点鼻薬をスプレーし自然排卵を抑制します。

方法としてBuserelin-hMG-HCG(長期投与法)で、採卵する周期の前月の高温相の3~7日になった時点からスプレーします。(排卵チェックを必ず行う)

高温相3日目からスプレー (採卵前々日の夜まで)⇢ 月経周期3日目から連日注射

PM9時hCG注射 → 36時間後 → AM9時採卵 → 2〜5日 → 胚移植

病院の体外(顕微)受精ガイドとしては、下記のような流れでした。

月経周期1日目・生理が始まったら電話をください。(スタッフとの打ち合わせを行います)
3日目・ホルモン採血を行いますので来院してください。
・採血結果が出るまでに約1時間かかります。
⇨採血結果が良かったら排卵誘発の注射が開始になります。(連日)
(遠方の方は近医でも可能です。当院以外での注射をご希望の方は、申し出てください。)
5〜9日目※2〜3日に1回は診察があります。卵胞発育の状態を経膣超音波で観察します。
 注射・ホルモン採血(E2)を適宜行います。
(7日目にご主人様は抗生物質の服用開始します)
10日目(採卵2日前)・成熟卵胞が2個以上発育し、18mmに達したら採卵の36時間前(夜間帯)に注射します。(HCG)
・採卵から胚移植についてスタッフと打ち合わせを行います。
・奥様も採卵前より抗生剤を服用します。
・採卵後の鎮痛剤も処方しますので当日持参してください。
12日目(採卵日)・午前中に採卵を行います。(当日は自宅安静になります)
・局所または全身麻酔を行いますので痛みは殆どありません。
・採卵後1~2時間安静にしたら帰宅出来ます。
※卵胞発育には個人差がありますので必ずしも12日目が採卵とは限りません。
13日目(採卵翌日)・指定された時間に電話をして頂きます。
受精の状態と子宮内移植日の日時を打ち合わせします。
・受精卵が多い場合はこの時点での凍結となります。
14日目・採卵後2日目で移植しない場合は黄体ホルモンの注射を行います。
15日目(胚移植)・受精卵を子宮内膜に移植します。移植する前に受精卵を見ることが出来ます。
・細いチューブを使って戻しますので、痛みはありません。
・移植後は約1時間安静にしたら帰宅出来ます。
胚移植後1日目〜・黄体ホルモンを活発にする為に①薬を服用します。②注射をします。(14日間)
※注射の代わりに膣座薬もあります。(1日数回膣の中に挿入し30分安静が必要)
※採卵後7日目ぐらいに黄体期のホルモンを調べる採血があります。
14日目〜16日目・打ち合わせした日に来院してください。

排卵誘発の注射が開始になります(連日)。実際の日付と時間をメモしているので書き留めておこうと思います。

月経周期3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目11日目12日目
日付8/258/268/278/288/298/308/319/19/29/3
時間16:3015:3011:4515:1015:3016:0016:0023:00採卵
注射部位おしりおしりHCG
36時間前(夜間帯)

私が処方されていた薬です。

イトレリン点鼻薬0.15% 15.75mg10ml
カバサール錠0.25mg就寝前 4日間プロラクチンを抑える

病院での指示通り、点鼻薬のスプレーをして、指定された日に診察に行き卵胞のチェック・ホルモン採血を行い、連日の注射を打ちました。連日の注射は通っていた病院が遠かった為、近くの婦人科で注射が出来るように紹介状を書いてもらい注射を打つことが出来ました。腕に打ったり、時にはお尻にうつこともありました。採卵前のHCGの注射も時間がPM11時だったので近くの婦人科に頼みました。

そして、ようやく採卵をすることが出来ました。

採卵を受ける際の注意事項として、

  • 採卵日前日の夕食後に抗生剤を服用
  • 採卵予約時の一時間前までに来院
  • 採卵当日の朝に痛み止めの座薬を肛門に入れてくること

加えて、、、

  • 採卵後1時間の安静
  • 採卵当日の運転は控える
  • 採卵翌日より出血がなくなるまでシャワー浴  などです。

まず、術衣に着替えて消毒をして部屋に入り、私は麻酔をしなかったので血圧計を巻いて準備が出来たら採卵の始まりです。採卵の時間は約10分〜15分くらいです。始めての事で緊張したけど、看護師さんがとても優しくて安心して落ち着いて採卵を受けることが出来ました。

結果は21個採卵できました。今思うと、これだけ多くの卵子が出来てくれた事、採卵出来た事に感謝したいと思います。本当に本当にありがとう。

採卵後に服用した薬は2種類でした。

ビクシリン抗生物質採卵当日の夕食後より再開し、なくなるまで服用
ロゼオール鎮痛剤採卵当日の夕食後、翌日の朝・昼・夕食後の4回
採卵後2日からは痛みがある場合のみ服用

そして、胚移植を行います。その前に、採卵した次の日に病院に電話して卵子の受精の状態(グレ−ド)を聞きます。採卵できた21個卵子のうち、体外受精を11個、顕微授精を10個行いました。体外受精を行って出来た受精卵のグレードをメモしているので書き留めておきたいと思います。

3日目、、、6分割G3✖2個、8分割G1〜2✖2個、6分割G2〜3、8分割G3、8分割G2、7分割G2、4分割G2

合計14個の受精卵が出来たので7個を凍結7個を育てることにしました。

5日目、、、胚盤胞移植

胚移植(1回目)

私は、採卵後5日目に胚盤胞移植しました。

胚移植は腹部超音波で子宮を見ながら、移植専用の柔らかいカテーテルで胚盤胞を移植します。超音波で子宮内膜の状態を見やすくする為、尿を溜めなければいけませんでした。その丁度いい状態を保つのが難しかったです。

写真は、移植をする日にもらった写真です。この内の1個を子宮内に戻しました。

それから2週間は黄体ホルモンの補充ということで、毎日注射1回(2アンプル)を打つことと座薬1回を12時間おきに入れていました。女性ホルモン剤の補充としては、プラノバールを1日1回就寝前に服用していました。この座薬が、なかなかうまくいかなくて苦労したのを覚えてます。注射も毎日だったので、痛かったです。

判定日は2週間後でした。

結果は、、、、、、、、、マイナス、、、、だめでした。

治療費(採卵➕胚移植)

採卵をして、胚移植を行ったその日に治療費をまとめて払います。

払った金額は 371,000でした。

この病院のART(生殖補助医療技術、Assisted Reproductive Technology)料金としては、下の表になります。

ART料金 料金(円)

採卵基本料70000受精卵凍結料(胚盤胞期胚)1回分40000
採卵個数加算 5〜10個➕10000 追加1本分につき追加料金➕10000
11〜20個➕20000受精卵凍結継続料(1年分)1本30000
21以上個➕30000 2本目以降 1本につき15000
精子調整料25000凍結胚融解料30000
媒精料20000 追加1本につき追加料金➕10000
胚移植料50000
顕微授精基本料40000
顕微授個数加算料 4〜9個➕10000
10〜15個➕15000
16個以上➕25000
培養液 Day 3まで15000
Day 3以降30000

実際に治療費を払い、こんなにお金がかかるんだ〜、、、とお金を数えながら不安と期待の気持ちでいっぱいでした。

コメント

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